自民党の茂木敏充幹事長(66)は13日、週刊誌で18歳の女子大生に飲食をすすめたと報じられ、離党届を提出した吉川赳衆院議員(40)について言及した。

 茂木氏は党本部で開いた会見で、岸田文雄首相が出席した党役員会で、「政治家として適切な出処進退は本人(吉川氏)が判断すべき問題だと話しました」と明かした。

 吉川氏は、2012年に初当選。昨年の衆院選では、細野豪志氏に圧倒的な大差で敗れたが、比例東海ブロックで当選して今回の〝パパ活報道〟に見舞われている。

 党内では岸田派(宏池会)に所属。この日、岸田首相は参院決算委員会で野党議員から「岸田派ホープと呼ばれているが、本当なのか」との質問に「週刊誌にそういう記述があったことは承知しておりますが、メンバー(宏池会)に対して何か評価するようなことはした覚えがありません」と答弁し、吉川氏を突き離した。

 渦中の吉川氏は事実関係についての説明がいまだ一切なく〝雲隠れ〟状態を続けている。永田町の国会事務所も報道陣が連絡してもまったく対応してくれていない。

 自民党議員は「党役員だって離党して済む話ではなく、15日の会期末までに辞職しろという認識でしょう。比例の議席は自民党があっての政治家であり、離党したのだから辞めるのが筋です」と話し、吉川氏を厳しく批判した。