米国で拳銃搭載型ドローン出現 日本でも武装化は時間の問題か?

2015年07月24日 10時00分

 悪用例が相次ぐ小型無人機ドローンで、その対策を講じる立場の防衛省で、テスト飛行のドローンが一時行方不明になるおマヌケな騒動が22日にあった。海の向こうの米国ではもっと深刻な事態に…。なんとドローンに、拳銃搭載型が出現して、騒然となっている。

 ハンドガンを搭載したドローンが、ホバリングしながら4発の銃弾を発射する様子を収めた動画が投稿サイトで公開された。発射は手動ではなく、遠隔操作とみられ、発射後にドローンは反動で揺れているものの3秒間隔での連射に成功している。

 投稿したのは米コネティカット州の少年(18)で、地元メディアによれば少年の父親は「(少年が)通っている州立大の教授と一緒に製作した。事前に法律を調べ、違法性がないと判断したと聞いている」と話しているが、警察当局は捜査に乗り出した。

 軍事評論家の神浦元彰氏は「いずれ拳銃を積んだドローンが出てくると思っていた。拳銃をドローンに固定さえできれば、引き金を引く装置はモーターなどで作れる。それほど難しい作業ではない」と指摘する。

 動画が全米を震撼させたのは、手軽に入手できるドローンが銃を搭載し“殺人マシン”に進化したことだ。

「要人を狙うこともできるし、無差別乱射に使われる可能性も出てくる。ドローンが大きくなれば、それこそマシンガンやロケットランチャー、爆弾などを搭載することもできる」(神浦氏)

 米国では既に軍事用で攻撃型の無人戦闘機やヘリが実用されているが、小型のドローンも技術革新で搭載できる重量が増え、駆動時間も長くなっており、今後は武装化が進んだ“戦闘ドローン”が出てくるのは時間の問題というのだ。

 日本ではようやく法規制に乗り出し、ドローンの夜間飛行や密集地での飛行、危険物の輸送などを禁じた改正案を今国会で審議している。

 ドローン愛好家は「ドローンは車やカッターナイフを規制するのと同じ。いくら法律を厳しくしても使う側が悪意を持てば、何でもできてしまう」と話す。危険なドローンが出てこないことを祈るばかりだ。