国民民主党の玉木雄一郎代表(53)は1日、東京・錦糸町で小池百合子都知事が顧問を務めるファーストの会・荒木千陽代表と今夏の参院選に向けて街頭演説会を行った。

 荒木氏が立候補予定の参議院東京選挙区(改選6)は、自民党から元「おニャン子クラブ」元メンバーで女優の生稲晃子氏、れいわ新選組の山本太郎氏、無所属から〝五体不満足〟の著書で知られる作家・乙武洋匡氏などが立候補を決めて話題を集めている。

 玉木氏は「大変、厳しい選挙ですね。いろんな有名人とかも出ますから大激戦になっています。私は都民、国民のために仕事をしてきたのは荒木さんだと思っています。(当選すれば)即戦力で国政の場で働けます。生活を守るとか言っている野党がいますが、われわれはまじめに働く人たちの給料が上がる経済を取り戻したい」とアピールした。

 一方、アイドル経験を持つ生稲氏を始めとした著名人候補者たちと戦う荒木氏は、選挙戦の中身について「都民の生活はエネルギー、電力などの値上がりでこれから一層厳しくなります。私たちは地域政党として都民の生活に寄りそった政策を実現させてきた実績があります。コロナ対策、出産や子育てなど、こうしたことも選挙で訴えていきたい」と明かした。

 玉木氏が率いる国民民主党を味方につけたことには「われわれの力を結集する意味でも玉木代表は大変心強いです」として「改革中道ど真ん中の政党が力を合わせていかないと、いまの(国政)与党、野党に政治を任せておけません」と強調した。

 選挙プランナーは現時点で、激戦区の状況をこう分析している。

「組織票を持つ候補者が有利に働きます。今回、東京選挙区は候補者が多く票が分散されることが予想されます。当選ラインは40万票台後半になるでしょう」

 玉木、荒木両氏の都内での遊説はどこまで有権者の注目を集められるか。