動物園スポンサーに吉本名乗り?

2012年09月23日 18時00分

 名古屋市の東山動物園(千種区)が、動物ごとにエサ代などを長期支援してくれる企業とのスポンサー契約を導入する方針を発表した。スポンサー側は動物を商品や企業の広告宣伝に使うことができる。発表を聞いたいくつかの企業は、この夢のある話に好意的だ。なかでも大ノリ気なのが芸人を数多く抱える吉本興業だ。どういうことか――。

 海外では動物園と企業のスポンサー契約は一般的だ。日本でも、動物園側が寄付をしてくれた企業の看板などを設置する例は過去にあった。だが東山動物園では、年間1億5000万円かかるえさ代に充てるため、動物ごとにスポンサーを募り、企業広告以外にスポンサー企業への還元を模索する新たな取り組みを始める。

 スポンサーとして想定しているのは、動物の名前が商品や社名に入った企業、動物をモチーフにしたロゴを使用している会社という。さっそく動物をイメージした商品や会社名で思い浮かぶところに聞いてみた。

 スナック菓子の「コアラのマーチ」の販売元のロッテ広報宣伝部は「いろんな方法で商品を知ってもらうということでは興味がある。注目したい」と前向きだ。

 調理家電大手の「象印マホービン」は「今までもいろいろな所からスポンサーのお話は頂いていますが、協賛したことはない。なぜその動物を支援するのか、ストーリーがなければ来園者はただ企業の看板だけ見せられてもシンパシーを感じないのでは」と、条件しだいでは実現する可能性を示唆した。

 全国各地の動物に、プロスポーツ選手のようなスポンサーが付くようになれば、動物園は大助かり。夢のある話だ。

 一見、動物とはなんの結びつきも連想できないのに大ノリ気なのが、人気芸人を多数抱える吉本興業だ。だが、よ~く考えると、お笑いコンビ「タカアンドトシ」のタカ(36)がいつも胸に付けている「タカトシライオン」など、動物マークの人気コンテンツも持っている。「地域を盛り上げることに貢献できるならぜひ協力したい。タカトシにライオンのケージの前で定期的に漫才をさせたっていい」と吉本関係者はノリノリ。

 また、2005年に名古屋の「吉本栄3丁目劇場」が閉鎖して以降、東海地方に自社のライブ会場を持っていないため、ステージとして利用できるメリットもある。

「新喜劇で間寛平と池乃めだかが『サルとネコの戦い』という演目を昔からやっており、とにかく動物には縁が深い。池乃をはじめ、麒麟、大西ライオン、くまだまさし、オオカミ少年など動物名がつくタレントがわんさいるので、日替わりライブも実現できるかも」と同関係者は“動物芸人”らの出張ライブ構想も語った。

 人寄せパンダならぬ“人寄せ芸人”が東山動物園のV字回復にひと肌脱ぐことになるかもしれない。