与野党は北朝鮮が12日、弾道ミサイル3発を発射したことに対し「断じて容認できない」と猛抗議した。

 防衛省によると、北朝鮮は18時28分頃、北朝鮮の西岸付近から3発の弾道ミサイルを東方向に向けて発射。最高高度約100キロ程度、距離は、通常の弾道軌道とすれば約350キロ程度飛翔し、落下したのは北朝鮮の東岸の日本海であり、我が国の排他的経済水域(EEZ)外と推定される。

 北朝鮮は今月に入ってから4日にロフティッド軌道、7日はSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)と多様なミサイルを発射している。

 岸伸夫防衛相は「ウクライナへの侵略が発生している中、立て続けにミサイルを発射していることは許されることではない」として「北朝鮮に対し、北京の大使館ルートを通じて抗議を行った」と強調した。

 一方、立憲民主党の末松義規外交・安保・主権調査会長は「ロシアのウクライナ侵略に乗じた、また、韓国新大統領就任にあたっての威嚇行為とも受け取れる」とした上で「一連の北朝鮮の行動は、我が国および地域の平和と安全と国際秩序に挑戦する言語道断の行為であり、強く非難する」とコメントを発表した。