ロシア外務省が国会議員やメディア関係者、研究者など63人を無期限入国禁止にすると発表した件で、〝出禁対象者〟とされた神戸学院大学・岡部芳彦教授が6日、MBSテレビ「よんチャンTV」に出演。リスト掲載の〝基準〟を推測した。

 今回の措置について「私も単純にびっくりしました」と語った岡部氏。現時点で影響は出ていないというが「当然ロシアには年に何度かコロナまでは行っておりましたので、行けなくなったのは間違いない」とした。

 発表された日は、子どもと映画「名探偵コナン」を見に行っていたといい「携帯を切って、見終わって映画館の外に出て電源を入れると、着信、メッセージが30件とか入ってて、一瞬何が起こったか分からなかったが、皆さんが心配されたりとか、メディアの方がお電話されてきて、それで知った。特にどこからか(入国禁止の)連絡があったわけではない」と回想した。

 63人のメンバーについては「推測の域は出ないが」と前置きし「ロシア本国の外務省から言われて、在京のロシア大使館が作ったと思われる。どうもテレビで情報を取ったなという感じがしてる。テレビで目立つ人とか、あるいは北方領土関係の方。そう考えると、今回のウクライナ戦争でもそうだが、国内のプロパガンダはテレビが中心なので、テレビが大事な情報源なんだろうなというのは、このリストからも推測される」と分析した。

 さらに「どことは言わないが、リストの中に同じ番組に共通して出てる人もいるので、その辺でも想像できる」と指摘。「ネットメディアで批判している人は一切入ってない。(入国禁止になったスポーツジャーナリストの)二宮(清純)さんも直接お会いしたことはないが、同じ番組に出て結構批判されているのを見たことがある。ドーピング問題なんかをかなり厳しく言われてました」と証言した。