駐日ジョージア大使のティムラズ・レジャバ氏が6日、ツイッターを更新。朝日新聞の記事に言及した。

 レジャバ氏は朝日新聞の記事画像を添付した上で「朝日新聞さん、『ジョージア』です。今更の『グルジア』は故意に思えてなりません。さらに『旧ソ連の』ですか…私たちの国の長い歴史をこのような焦点で写さないで頂きたいのですが…」とツイートした。

 朝日の記事はロシア国民の国外に出ていく動きが増えていることを伝えるもの。その記事中に「旧ソ連のグルジア(ジョージア)」という記述があったのだ。

 在日ジョージア大使館のツイッターアカウントは、過去にメディア向けのガイドラインを発表しており「旧ソ連のジョージア」という表現を「望ましくない例」と紹介していた。また、日本で「グルジア」から「ジョージア」に改められたのは2015年であり「旧ソ連のグルジア(ジョージア)」という記述は二重にアウトだったようだ。

 ガイドラインでは「ジョージアにはソ連時代はあったが、ジョージアだからといって必ずソ連ということが成立するわけではありません」とも説明。さらに「我が国は70年間ソ連の支配下で主権や自由の制圧を受けた経験から、ソ連のレガシーを完全に拒否し、むしろ侵略前から建設していた民主国家の継承者であるため、旧ソ連という呼称は相応しくありません」と指摘している。

 レジャバ氏は「偉大なる夏目漱石先生がいた頃とは変わってしまったのだろうか…」と嘆いている。