1982年から85年にかけて生産・販売されていた光岡自動車製のミニカー(マイクロカー)「BUBU50シリーズ」にラッピングを施して、2016年に「ナショナル号」を製作し、一躍時の人となった長谷川薫さん(ツイッターアカウント名・kaorububu)さんが新作「フットワーク号」を発表した。

 フットワーク号の原型は昭和60年代に発売された日本グランドの「ピアピア」という車。白と赤のツートンカラーのボディーにはダックスフントをあしらったフットワークエクスプレス社のロゴがラッピングされ「手から手へ、愛のメッセンジャー」という文字が入っている。かつて全国で見ることのできたフットワーク社(01年に倒産→復活後、12年にトールエクスプレスジャパンに社名変更)のトラックに描かれていたロゴなどが再現された。

 長谷川さんは「フットワーク社は今はないので、こういうのを作っても面白いんじゃないかって思ったんですね。今でも町にコンテナが転がっていますよね。運転席後部に荷物を置くスペースがあり、後ろ側には扉もあるので、時期が来たら荷台でコーヒーをたてて、知り合いの方々に振る舞いたいですね」と語る。

 フットワーク号は4台目の製作になる。ナショナル号のほかには「山パン号」(18年)や「京阪特急テレビカー号」(19年)を作った。どの車も小さくてとてもカワイイ。発売当時は自動二輪免許・原付き免許で乗ることができたが、85年の道交法改正によって、普通免許が必要となっている。

 自営業を営んでいる長谷川さんはナショナル号に乗って仕事に出ることもあり、関西圏ではちょっとした有名人だ。

「コロナが収まったら、このような車をお持ちのオーナーさんたちとのオフ会もしたいですね」と話す。今後の新作も目が離せない。