中村逸郎氏が指摘「プーチン大統領がロシアの核バッグ3つを集めた可能性ある」

2022年04月01日 12時17分

プーチン大統領(ロイター)
プーチン大統領(ロイター)

 筑波学院大学の中村逸郎教授が1日、「めざまし8」(フジテレビ系)に出演し、ロシア・プーチン大統領が核ボタンを掌握した可能性を指摘した。

 番組では、スウェーデンのメディアが3月30日の報道で、ロシア軍機が3月2日にスウェーデンの領空を侵犯した際、うち2機が核兵器を搭載していたと報じたことを紹介。米大学の核戦争のシミュレーションでは、ロシアが核兵器を使用した場合、西側各国が核兵器で応戦し、約4時間後には世界中で9000万人が死傷するとのデータも紹介した。

 ロシアの元大統領で現ロシア安全保障会議の副議長のメドベージェフ氏はロシアが核兵器を使用する条件として①ロシアが核攻撃を受けた時②ロシアや同盟国が核攻撃を受けた時③重要インフラが攻撃され、核抑止力部隊が麻痺した時④通常兵器での侵略行為で国家の存在が脅かされた時――の4条件を提示していた。
 さらに4月4日にロシアは国債の償還期限を迎え、債券保有者への利子支払い、元金返済ができないデフォルト(債務不履行)に陥る可能性が指摘されている。

 この状態となった場合、ロシア側が前出条件④の「国家の存在が脅かされた」とみなす可能性があるのかを問われた中村教授は「非常に高いと思う。メドベージェフが核使用の条件を示したタイミングは4月4日をにらんだ話。デフォルトに陥った場合、ロシアは金融市場から締め出されるので、外貨が手に入らないという危機的な、ロシアそのものの根幹が脅かされる。それが核使用の一つの要件を満たすのではないかといわれています」と指摘した。

 番組MCの俳優・谷原章介は「そんなことは絶対に起きてほしくないんですけど、仮にロシア側がそう判断したとするならば、最初の攻撃対象はどこになるのか」と質問。
 これに中村教授は「今一番緊張が高まっているのはバルト3国とポーランド。NATO(北大西洋条約機構)軍駐屯地や基地があるのでロシア軍が狙ってくるのではないかといわれています」。続けて「今心配されていることがある」とプーチン大統領の周辺状況についてこう明かした。

「ロシアには核を使用する場合に核バッグというものがあり、プーチン大統領が核兵器発射のボタンを押すにはこのバッグを持っているプーチン氏の他に、ジョイグ国防相、ゲラシモフ参謀総長、計3人の承認が必要。この国防相、参謀総長の行方が今、わからない。最悪のシナリオとして、2人のバッグ、核のボタンをプーチン氏が3つを集めた可能性がある。プーチン氏独自の判断で核使用が現実に起こるのではないかという懸念が高まっている」

 これに谷原が「3つのバッグを同時に起動させないと核の発射はできないということですか」と聞くと、中村教授は「はい。3つの核バッグの中に3人がコード番号を入れて承認するということをロシア大統領補佐官から聞いています。国防相、参謀総長が公の場に姿を現わさないということは危険な状態になっているのかなと思っている」。

 谷原は「2人が粛清されていてその核バッグがプーチン大統領の手元に3つそろっている可能性があるということかもしれませんが、大事なことはどうすれば核戦争に向かわずに、停戦にこぎつけることができるのか」とさらに質問。

 中村教授は「あまりプーチン大統領を追い込まない方がいいのかなと思う。国債償還の1か月猶予を与えるとか、少しずつ経済制裁を強めていくしかないと思う」と持論を語った。

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