自民党の河野太郎衆院議員(59)が25日、自身のツイッターを更新。「防衛省が『キーウ』と呼び始めた」と投稿した。

 河野氏は今月3日にも「ウクライナに侵略している国の言葉を使うのをやめて、ウクライナの首都なんだからウクライナ語でキイフと呼ぼう」とツイートしていた。

 15日の自民党外交部会でも「キエフ」の名称表記は、ロシア側に基づいて適切はないとして、岸田政権に対しウクライナ語に沿った「キーウ」を使うべきだとの意見が出ていた。

 国会では24日の参議院外交委員会で林芳正外相が、立憲民主党の田島麻衣子氏から「『キーウ』と呼ぶべきだ。政府はなぜ、当然のことができないのか」と質問され、「与野党から意見が出ていることは承知しています。不断の検討をする」と答弁していた。

 これを受けて田島氏は25日、「取り上げたのはゼレンスキー氏の演説があったからではなく、私自身がずっとそう考えてきたから。名前は姓でも都市でも、当事者のアイデンティティー。その人々の想いを最大限尊重するべきです」とツイッターで説明している。

 今後について永田町関係者は「防衛省に続いて検討中の外務省も『キーウ』に名称表記を変更することが予想されます。与野党は足並みを揃えた格好です。今後、マスメディアが変更すれば国民にも定着するでしょう」と語った。