日本維新の会・馬場伸幸共同代表(57)らは23日、国会内でウクライナのゼレンスキー大統領のオンライン生演説を受けて会見を行った。

 日本の憲政史上、初めてとなるゼレンスキー大統領の生演説には、衆院議員90人、参院議員45人の135人が出席した。

「日本のリーダーシップが大きな役割を果たす」とロシアへの制裁や支援の継続を今後も求めたゼレンスキー大統領演説に対し、馬場氏はこう振り返った。

「私が受け止めたのは日本に対する感謝でした。そしてチェルノブイリの原発事故の跡地に(ロシアの)戦車等が入って来ていることで、放射能の汚染されているがれきが舞い上がっていると。ロシアの侵攻によって国際的組織が機能していないので、国連の改革が必要であると言っていた。戦争中という状況の中で、まだまだ落ち着きを持ってメッセージを発せられていたなという全般的な感想を持ちました」

 同党国会議員団副代表の鈴木宗男氏は「チェルノブイリの事故が起きた後、私は3年間、チェルノブイリから子どもたち約40人を北海道に受け入れた。放射能治療には温泉がいいので続けていた。あの子どもたちどうしているかなと目に浮かびました。合わせて一にも二にも、(ロシアとウクライナで)話し合いでここは解決しなければいけない」と語った。

 藤田文武幹事長は「前例がないと言って、事務的にはねることなく実現ができたこと、国会の演説を通じて国民のみなさんにも(ゼレンスキー大統領の演説を)聴いてくれたのは良かった。いま罪のない人たちが苦しんでいるなかで、遠い地にいるわれわれも、早く終結するために何ができるかよく考えて、国際社会と強調して停戦に向けての努力をしていかなければならないと感じました」とした。