ウクライナのゼレンスキー大統領が23日午後6時からオンライン国会生演説を行うことが正式に決まった。

 これは衆参両院議長の主催で、衆参両議員に案内状が送付された。ゼレンスキー大統領の生演説には、岸田文雄首相、林芳正外相、ウクライナのコルスンスキー駐日大使などが出席する。

 しかし、本会議場には大型スクリーンがないことから、国会内の大型会議室2カ所を使う。ゼレンスキー大統領の演説は同時通訳で、20~30分の予定。モニターに映った際および演説後にスタンディングオペーションを予定している。

 どんな演説になるのか。与野党議員に22日、ゼレンスキー大統領の演説を予測してもらった。

「安倍晋三元首相は2014年のクリミア併合を受け、欧米各国が経済制裁を行っている中で、日本からロシアに3000億円投資で合意させています。これは『間違いだった』と指摘するのではないか」(立憲民主党議員)

 一方、自民党議員は野党側がゼレンスキー大統領の〝安倍外交〟批判に「多少のハプニングはあるでしょう。だが、ゼレンスキー大統領のスピーチライターはとても優秀です。日本の国益が不利になるような演説はしない」と否定しこう分析した。

「わが国が日露戦争でロシアに勝利した歴史や北方領土問題、プーチン大統領がウクライナに対する核兵器使用を止めるため、わか国が被爆国であることを持ち出すのではないか」

 世界中がゼレンスキー大統領の演説に注目している。