“おじさん”になった金正恩氏 側近処刑しまくりから上機嫌に

2015年06月04日 10時00分

 北朝鮮の金正恩第1書記は同国の「こどもの日」(国際児童節)に当たる1日、東部元山に新たに完成した児童養護施設を視察した。朝鮮中央通信が2日報じた。正恩氏は同施設を建設段階からたびたび視察していた。1日の視察で、出来栄えに満足の意を示し「親のいない子供を国家が全て面倒を見るわが国の社会主義制度の優位性を誇示する創造物だ」と述べた。朝鮮人民軍の黄炳瑞総政治局長らが同行した。

 正恩氏の機嫌が良いのには理由がある。妹で朝鮮労働党の副部長を務める金与正(キム・ヨジョン)氏が第1子を出産。“おじさん”になったからだ。

 平壌情勢に詳しい関係者は「韓国の情報機関である国家情報院は、先月末の国会情報委員会で『金与正氏は妊娠しており、5月ごろ出産する』と報告した。5月末、少しふっくらとした与正氏が47日ぶりに正恩氏と姿を現したと報じられた。生まれた子供はおいかめいか定かでないが、仲の良い兄妹ですから、正恩氏は自分がおじさんになって喜んでいても不思議ではない」と指摘する。

 一方で正恩氏は朝鮮労働党や軍周辺の側近に不信感を強めている。自分の地位を脅かす側近を見つけたら、“即処刑”という暴走が目立ち始めた。

 5月に粛清が明らかになった朝鮮人民軍ナンバー2だった玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長は、政府高官と正恩氏の指令について話していると「機嫌を損なわないためには、幼稚な子供が言うことに合わせればいいことだ」とつい口をすべらせたという。

 韓国メディアは「正恩氏は自分に忠誠を誓わない玄氏を射殺した」と報じている。

「父親の故金正日総書記は、朝鮮労働党内部や軍に不穏な動きがあると報告してきた密告者を自分の側近に置いた。しかし、正恩氏は逆です。密告者にも『お前は、知ってはいけない機密を知った。だから処刑だ』と。正恩氏は、父親の金総書記の告別式で霊柩車に伴走した当時の軍トップ4人をすべて消しています」(前出の関係者)

 果たして正恩政権はいつまで持つのか。