参院選を前に〝延焼〟広がるか 14年前の現金配布を認めた自民党京都府連 

2022年02月11日 11時30分

永田町の自民党本部(東スポWeb)
永田町の自民党本部(東スポWeb)

 参院選前にきなくさい状況になってきた。月刊誌「文藝春秋」が10日発売の3月号で、自民党の京都府連が2014年の衆院選前に地元議員に現金を配っていたと報じ、同党の参院京都選挙区選出の二之湯智国家公安委員長は同日、現金配布を認めたものの「政治活動資金として配布している」と買収意図を否定した。

 文藝春秋によれば、京都府連は国政選挙前に候補者から現金を集め、地元の府議や市議に50万円ずつを支出していたという。選挙前に行われていることから選挙買収で、公職選挙法に違反する疑いがあると報じた。

 永田町関係者は「広島での大規模買収事件で有罪となった河井夫妻の事件と似ているが、京都の場合は、府連を通じて、カネの流れがすべて政治資金収支報告書に記載されていた点が異なる。選挙前に府連を通じての配布はグレーではあるが、この種は他のエリアでも常態的に行われている。二之湯氏も早々に買収目的を否定し、火消しに入った」と指摘する。

 永田町で注目されているのは、京都で疑惑の火の手が上がったことだ。

 京都の政界関係者は「文藝春秋に府連の内部文書が流出した上、宮崎謙介氏が取材に応じていたことに驚いた。宮崎氏は不倫で議員辞職したが、京都選出。自民党の京都府連は西田昌司参院議員が会長で力を持つが、昨年政界引退した伊吹文明元衆院議長がいまだにニラミを利かせている。伊吹―西田支配をよく思わない勢力がいるのは間違いない。新たな内部告発者が出てくるのではないか」と話す。

 7月に参院選を控えるとあって、地元はナーバスになっている。

「京都選挙区は改選数2で、二之湯氏は引退し、新人の市議が後継で決まっている。維新の台頭で、立憲民主党の福山哲郎前幹事長は尻に火がついていたが、自民党の疑惑が膨れ上がれば形勢はガラリと変わる。かたずをのんで見守っているのでは」(同関係者)。疑惑は“京都事変”へと発展するのか――。

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