今夏の参院選に立候補を表明した辻元清美氏(61)が31日、永田町で立憲民主党の泉健太代表(47)に対し、公認申請の要請を行った。

 辻元氏は大阪府高槻市内で開いた支援者に向けの会合で、参院選に立候補する意向を正式に報告した後、上京して泉氏に面会した。

 辻元氏は緊張を隠せない様子で「参院選の戦列に一緒に入って戦いたいと思います。私は(国会で)女性議員を半分にしたいと活動してきたので、ここでくじけたらいけないと思った。自分が先頭に立って女性候補者と一緒にやりたい」と訴えた。

 一方の立民は参院選比例で集票が期待された元「モーニング娘。」でタレントの市井紗耶香氏(38)が電撃辞退した直後ということもあり、辻元氏の立候補表明を大歓迎で受け入れ。泉氏は「立民はジェンダー平等を目指して、辻元清美さんを先頭に頑張ります」と語った。

 辻元氏は衆議院を7期務めた。立民では党副代表を歴任。ところが昨年10月の衆議院選挙で大阪10区から立候補したが、日本維新の会新人に負け、比例代表でも復活できず〝浪人生活〟を送っている。

 今回、衆議院から参議院への鞍替え立候補を決断した時期について辻元氏は「年が明けてから。自分にとっては厳しい決断でした」と明かし、参院選への決意をこう話した。

「新型コロナウイルスの危機の時代は、野党の力が強くないとダメだと思う。いまワクチン接種も遅れている。これ、やっぱり野党が厳しく『どうなってんねん、どうなってんねん!』と言う人がいなかったら、政府は後手後手になりますよ。野党が強くなることで、コロナの危機を乗り越えて行きたい。自分も戦わなきゃいかんと思いました」

 自民党は参院選比例で元「SPEED」の今井絵理子参院議員が改選、新人では漫画家の赤松健氏が立候補を表明している。