韓国大統領府は27日、同日早朝に南米歴訪から帰国した朴槿恵大統領(63)が過労による胃けいれんや咽頭炎で1~2日程度の安静が必要との診断を受けたと発表した。

 朴大統領は16日に南米歴訪へ出発。“9泊12日”という強行軍だったが、ブラジルでは「日本の正しい歴史認識を基にした誠意ある行動を」とブラジル・韓国間と関係ない話で国際社会を驚かせた。

 朴大統領の外遊中、バンドン会議60周年記念会議では、安倍晋三首相(60)と習近平国家主席(61)が、5か月ぶりの日中首脳会談を実現させた。昨年11月のギクシャクとした雰囲気とは違い、笑顔で握手した2人。反日で共闘する中韓が異なる行動を取っているのだ。どうなっているのか。

「中国にとって反日もまた政治です。手段としての反日です。極端な話、今後、政治的に利あると判断すれば、親日に転ずることも可能性としてはなくもない。文化大革命のころ、あれほどすさまじい焚書坑儒を行っておきながら、ロビー活動に東洋の英知である孔子の権威が利用価値あると判断すれば、孔子学院なるチャイナスクールを世界各国の大学に作らせる国なのですから」(中韓両国の事情通)

 今回、中国が見せた歩みよりは、中国主導のAIIB(アジアインフラ投資銀行)に日本が参加してほしいためで、怒るポーズすらとらないのだ。
 一方の韓国は反日を貫いている。

 同事情通は「韓国の反日は宗教です。信仰ですから損得や利害といったものとは無縁です。もっといえば、理屈や道理といったものも関係ありません。敬けんなクリスチャンに、マリアの処女懐胎やイエスの十字架上の復活を科学的にありえないことだと諭しても『私はそう信じます』と言われれば、宗教的には彼が正しいのです。反日韓国人に、慰安婦強制連行がいかに非現実的であるかを説いても聞く耳を持たないのは、これと同じ」と指摘する。

 中国は利益のため、韓国は信仰としての反日という違いがあるのだ。朴大統領が中国の姿勢を見誤れば、今以上に心労はたまるだろう。