オミクロン急拡大 医療従事者「休職ドミノ」の最悪シナリオ

2022年01月08日 06時15分

世界的に猛威をふるっている(ロイター)
世界的に猛威をふるっている(ロイター)

 国内の新型コロナウイルス新規感染者は7日、約3か月ぶりに5000人を突破した。沖縄県では先週から30倍以上増加し、過去最多を更新する1414人が新規感染。東京都でも先週から約12倍の922人が新規感染するなど、感染拡大が加速している。

 同様の傾向は他の都道府県でも見られ、中でも爆発的に増加する沖縄県、広島県、山口県では、政府が9日から1月末まで「まん延防止重点措置」の適用を決定した。

 そんななか沖縄県では、医療従事者220人が新規感染者や濃厚接触者になり、那覇市などの医療機関では人員不足のため、一般外来や救急外来の診療制限を余儀なくされるケースも相次いでいる。

「最も重要な社会インフラの医療機関が人手不足に陥るのは大きな問題。ワクチンを2回接種してもブレークスルー感染するほどオミクロン株の感染力は高いため、今後は沖縄だけではなく全国の医療機関でも同じことが起きうる。医療従事者へのブースター接種を加速させなければ、医療機関内部から医療崩壊しかねない」(危機管理アナリスト)

 オミクロン株が主流の海外では、すでに感染者の90%以上をオミクロン株が占める国も少なくない。国内では現在、感染者の50%に満たないが、今後、急拡大する可能性が指摘されている。

「オミクロン株の潜伏期間の中央値は約3日と、従来の半分ほど。それだけ感染拡大のスピードが速いことを示している。一方で政府の方針では、感染者が10日間、濃厚接触者は14日間の隔離を必要としている。いまはデルタ株への対策も必要なので仕方がないが、このままでは感染拡大のピーク時に、多くの人が同時に休職せざるを得ないケースも出てきそう」(同)

 前述したように、感染者が過去最多を更新し続ける沖縄で医療従事者の人手不足が深刻化しているが、急激な感染拡大が他の地域にも飛び火すれば医療崩壊だけではなく、消防や鉄道などの社会インフラも人手不足に陥る可能性もありそうだ。

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