全国自治体でパルスオキシメーター返却されず “借りパク”なのか、それとも…

2022年01月05日 11時33分

お守り代わりに持っている人も(ロイター)
お守り代わりに持っている人も(ロイター)

 国内で4日、新たに1268人の新型コロナウイルス感染者が確認された。1日当たりの感染者が1000人を超えるのは昨年10月6日以来となる。そんな中、血中の酸素飽和度を測るパルスオキシメーターが返却されない問題が全国の自治体で起きているという。

 多くの自治体では自宅療養者にパルスオキシメーターを貸し出している。指先に装着すると体内にどれだけの酸素を取り込めているのかが数字で分かるようになっており、症状が悪化しているかどうかを知ることができるものだ。特に昨年夏の第5波では多くの貸し出しが行われた。

 ところが、その返却が滞っている。昨年末にこの問題を読売新聞が報道。それ以前にも他のメディアが取り上げるなど話題になっていた。

 オミクロン株の市中感染が確認され、日本国内で第6波の危険性が指摘される中、パルスオキシメーターの回収は喫緊の課題だ。

 そもそも、どうして返却しないのか。昨年夏にコロナに感染して重症化した関東在住の50代男性会社員も返却していない1人だ。

「実は借りた記憶がないのです。重症化の後遺症で入院前後の記憶がなくなっていて、気が付いたら手元にあったのです。退院する時も病院からは『ウチのじゃないから持って帰って』と言われました」

 男性の持つパルスオキシメーターには番号が書いてあり、自治体と担当部署も明記されていたので借り物なのは間違いない。

「一応、役所には私の方から電話で問い合わせたのですが『急いでいません』と言われました。それ以降も返せと催促されたことはないですね」
 この男性は今、“借りパク”しているパルスオキシメーターを持ち歩いている。

「数値がまた下がることが心配なので肌身離さず持ち歩いています。これから第6波が来ることを考えると、強く返却を迫られない限りは持っていたいです」

 お守りじゃないんだから…自治体はきつく返却を迫った方がいいだろう。

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