専門家が緊急提言 正月帰省に感じた〝ワクチンへの安心感〟そして〝第6波への防波堤〟

2022年01月04日 11時30分

専門家が指摘した「海外帰国ルール」の強化策とは?
専門家が指摘した「海外帰国ルール」の強化策とは?

 新型コロナウイルスの感染者が再び増加している。国内で3日、新たに782人の新型コロナ感染者が確認された。内訳は沖縄130人、東京103人、大阪79人など。東京と沖縄の感染者が100人を超えたのは、それぞれ昨年10月8日、同9月25日以来。空港検疫では過去最多の109人が確認された。

 年末はこれまでのコロナ禍と違って、多くの人が里帰りや旅行に出掛けた。Uターンラッシュのピークを迎えた3日は、JR各社によると、東海道新幹線上りの3日午後の指定席はほぼ満席。東北、上越、北陸の各新幹線も一部列車で自由席乗車率が100%を超えた。全日空は先月24日時点で、同25日~今月4日の国内線予約数が2020年度比で約1・5倍。日本道路交通情報センターによると、東名高速道路上りの一部区間で50キロを超える渋滞となった。

 このように国内の移動が活発になった背景にはワクチンの影響があるという。防災・危機管理アドバイザーであり医学博士の古本尚樹氏は「昨年は、新型コロナワクチンの接種が行われた影響で接種者の感染に対する危機意識が低下した。“ワクチンを打ったから大丈夫”という気持ちが国内や海外へ移動する動機にもなっているのではないか」と分析する。

 懸念材料となっているのは、海外からの入国者だ。

 古本氏は「海外で発症したオミクロン株が日本で拡大し始めていることに政府はもっと危機感を持った方がいい。第6波は既に始まっている」と主張する。

 現在、日本では海外からの入国者は空港に到着後、公共交通機関を使うことが原則禁止されており、タクシーやハイヤーなどで自宅や宿泊施設に移動することになっているが、監視態勢は整っておらず、全員がルールを守っているかどうかは分からない状態だ。そうした現状に古本氏は「罰則規定を作ったり、海外で行われているような隔離中にGPSで行動を規制したりするなどの対策を考えるべき」と指摘した。再拡大を繰り返さないために迅速な対応が求められる。

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