新宿歌舞伎町でいまだ続く「裏DVDイタチごっこ」9月に〝壊滅〟と警視庁は豪語していたが…

2021年12月07日 11時30分

警視庁はどう対応するのか
警視庁はどう対応するのか

 無修整アダルト動画がスマホやパソコンで簡単に見られる時代になっても、東京・新宿歌舞伎町の路地裏ではいまだ裏DVD密売業者と警察のイタチごっこが続いている。警視庁はさる9月、2店舗を摘発し「一掃した」と発表したが、11月下旬には早くも裏DVD業者が復活。業者側は内偵逃れの新サービスを導入し、キャッチが道行く人に「DVDっ」と声を掛けている。忘年会シーズンだけに、2次会、3次会と人が減っていき、男性一人で歌舞伎町を歩いていたら、必ず声掛けされるので、注意しておこう。

 いわゆる“裏モノ”の専門店が軒を連ねた昭和の時代から、歌舞伎町では“無修整ビジネス”が治外法権的に横行していた。ただ、15年ほど前から当局の浄化作戦により、表に看板を掲げる裏本屋やビデオ屋は姿を消した。

 ところが複製が容易な裏DVDの販売は、利ザヤが大きいため暗躍が続いている。路上でキャッチが客に声を掛け、マンションや雑居ビル内の店舗へ誘導、コッソリ売るという販売形態が定着。「20年ぐらい前はDVD屋だけでも40店舗ぐらいあって、カタログから15枚を選び、1万円で買えた。今残る業者は1つか2つだろう」と常連客は明かす。

 スマホの普及により、わざわざ裏DVDを入手する需要が減ったのが衰退の原因だ。業界関係者によれば「スマホを使いこなせない高齢者は『やっぱDVDじゃなきゃダメだ』とやって来る。昔は池袋などあちこちの繁華街で密売されていたが、最後は歌舞伎町だけになった」という。

 警視庁保安課はさる9月半ば、歌舞伎町一帯の2店舗を摘発し、裏DVD計2万1000枚を押収。責任者や倉庫番、キャッチの男ら計6人を逮捕した。海外サイトの動画をコピーしDVDに焼き、アナログな高齢者を中心に販売。昨年6月以降、少なくとも計約1億円売り上げたとみられる。警視庁は「都内の販売店は一掃した」と豪語していた。

 それから2か月余り…。歌舞伎町では複数のキャッチが、中高年男性を見るなり「DVDっ」とつぶやき、客引きを再開していた。

 前出の常連客によれば「9月にガサ入れがあったため、徒歩5分ほどのところにある店舗へ入るには、身分証を確認される」という。それに違和感を示す客も多いようで、業者側がいま設けているのが、25枚5000円の「おまかせコース」だ。

「店に行ってカタログから選んで注文すると30枚1万円だから、おまかせコースは割安感がある。また、店に行かずとも、紙袋に詰めたDVDを10分ほどで持って来てくれるため、手早く入手できる」

 こう明かす常連客は、自宅で25枚全て視聴したが「結論から言うと、自分で選ばないとダメだった」と後悔しきりだ。

 聞けば、内容は素人モノが中心。15~20分とあまりに短かかったり、トイレ盗撮しか映ってなかったり「ハズレが多かった」そう。「ちゃんとした“オカズ”になるのは5枚ほどだった」と、常連客は“忠告”する。

 裏DVDは児童ポルノでないかぎり、個人での視聴は合法。無修整の動画サイトは、サーバーが海外にあるものは日本の法律では裁けないためセーフ。とはいえ、両者とも、もともとの素材は日本のメーカーのものが違法に流出したものも多い。おススメはできないが…。
 

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