〝650億円だまし取った男〟のあきれた行状 脱税前科を自慢、マネーの虎をも配下に

2021年11月12日 06時15分

天罰がくだった(東スポWeb)
天罰がくだった(東スポWeb)

 無登録で高配当をうたった投資ファンドへの出資を勧誘したとして、警視庁生活経済課は11日までに、金融商品取引法違反(無登録営業)の疑いで会社役員の玉井暁容疑者(53)ら男女7人を逮捕した。暗号資産(仮想通貨)の売買を通じて利益が出るなどと説明し、2019年4月~20年11月に約650億円を集金したとみられる。

 同課などによると、7人は各地でセミナーを開催し、海外にある「ジュビリーグループ」が運営する投資ファンドに出資すれば、出資金の3倍まで配当を保証するなどと言って勧誘した。

 出資は全てビットコインで行われていたが、7人は出資者に契約書や受領書を渡しておらず、出資者は専用のインターネットサイトでしか運用状況などを確認できなかった。金の流れを不透明にし、摘発を逃れる狙いがあったとみられる。新たな出資者を紹介したら紹介料などを得られるマルチ商法の手口で出資者を拡大した。

 650億円も集めるとは、いったいどういう男なのか? 玉井容疑者の知人はこう語る。

「新しいネットワークビジネスが日本に上陸する前に仕掛けたり、先回りして稼いでいました。かつて日本テレビで放送されていた『¥マネーの虎』に出演していた有名社長を自分の下に使って、ピラミッド組織を作って荒稼ぎしていましたが、2013年に脱税で刑事告発され、ニュースになったこともありました」

 しかも、このニュースすらも売名に利用したという。

「最近の投資セミナーでは『働かずに稼ぐ』と言い、脱税でニュースの映像を使って『ほら、働かなくて稼げたでしょ』というようなリップサービスをして士気をあおった。信者はたくさんいました。ネットワークビジネスの組織を活用して、情報商材や仮想通貨など、在庫を持たずに利益率が高いビジネスに移行して、近年は荒稼ぎしていました」(同)

 しかし昨年夏に出資者から契約をめぐる相談が警視庁に寄せられ、同年11月から出金が停止したという。ジュビリー側は出資者に「集めた資金を預けていた証券会社から引き出せなくなった」などと説明していた。

 同知人は「投資商材の配当が出ないなど、問題になっていました。集めた資金を運用せずに、一部だけ配当に見せかけて投資家に支払う、典型的な〝ポンジ・スキーム〟だったのでしょう」と話している。

【関連記事】

ピックアップ