阿蘇山噴火で気になる首都圏震度5強地震との関係性 専門家に聞いた

2021年10月21日 06時15分

噴火した阿蘇山(ロイター)
噴火した阿蘇山(ロイター)

 熊本県・阿蘇山の中岳(1506m)の第1火口で20日午前に発生した噴火が、日本中を騒がせている。今月6日には青森で、7日には東京、埼玉で震度5強の地震が発生するなど最近、日本で強い地震が起きている。果たして今回の噴火に関係あるのか? 専門家に聞いてみた。

 気象庁は、この噴火により火山活動が高まっており、火口からおおむね2キロの範囲で引き続き噴石や火砕流に注意するよう呼び掛けた。熊本県によると当時、中岳付近には登山者16人がいたが全員下山し、けがはないという。

 気象庁によると、噴火は20日午前11時43分。大きな噴石が南方向に約900m飛散した。午後0時44分から同2時10分にかけてもごく小規模な噴火が起きた。降灰は熊本県阿蘇市、高森、山都両町、宮崎県五ケ瀬、高千穂両町で確認された。

 火砕流は火口の西約1・3キロに達した。噴煙は火口縁上約3500mまで上がり、東方向へ流れた。阿蘇山の噴火で火砕流が発生したのは2016年10月以来。気象庁は噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げた。

 今回の噴火について、元熊本大学減災型社会研究教育センター教員の古本尚樹氏は「火山の活動が活発化していたデータがあったので、噴火するとの予想はされていた。阿蘇山は定期的に噴火していたが、今回は大きめで、けっこうな噴石量でエネルギーを感じた」と語った。

 このタイミングで噴火したことについては「阿蘇山はここ数年、そんなに大きい噴火はなかった。2016年10月に阿蘇山で小規模の噴火があった時も、同年に熊本地震が発生し、関係性が指摘されていた。熊本地震との断層とは直接関係はあまりなかった」。

 さらに「これからある程度、阿蘇山が活発期に入るのではないかと危惧している。今後、今回と同レベルの噴火は、そう遠くない時にありえるだろう」と話した。

 昼間の噴火とあって、ネット掲示板やSNS上には噴火の様子を撮影した写真や動画が拡散。また今月、青森や首都圏で発生した、最大震度5強の地震との関連性を指摘する声も多く投稿されている。

 これに対し古本氏は「前提として、地震と火山噴火の関係はないと思う」としたが、日本で最近、地震が頻発していることは気になるという。

「首都圏で震度5強の地震が発生するのは、東日本大震災以来。今月は青森でも震度5強、さらに鹿児島、宮崎でも震度4の地震があった。日本を囲うような形で地震が発生している」

 続けて「地震と火山噴火の両方が発生することは、これまでそんなになかった。エビデンスというか、はっきりとした確証はないが、こういうことがあると、やっぱり地震との兼ね合いや、関係性の確立としては上がっているのではないだろうか」と話していた。

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