「自転車ナンバープレート」できっこない理由

2012年09月11日 18時00分

 東京都は自転車のナンバープレート装着義務化の検討を開始した。ロックバンド「GLAY」のTERU(41)のように「自転車の交通マナーの悪さが目に余るので、ナンバープレートをしてない自転車は、公道を走れないようにしてほしい」(ツイッターから)と賛成する者もいるが、疑問の声は多い。「本当にできるの?」「絶対つけたくない」との意見が主流のようだ。

 

 3日の「東京都自転車対策懇談会」では、自転車のナンバープレート装着による登録制度や、放置自転車対策のためデポジット(預け金)制度の条例化を都へ提言する見通しがつけられた。放置自転車、危険運転、盗難などへの改善を狙う意味合いがある。

 

 今まで防犯登録制度は存在したものの、「防犯登録のシールを貼っても盗まれた自転車が戻ってきたことはない」(30代男性)というのが多くの人の実感だろう。そんな背景があるため、いざプレートを装着しろといわれても「何が変わる? 信頼性がない」と反発を食うのは避けられない。

 

 高級車マニアも「防犯登録のダサいシールを車体に貼るわけがない。ナンバープレートもそうだ」と口を揃える。

 

 財団法人「日本自転車普及協会」も「どんな内容になるかまだ分からないが、実施には様々な問題がある。例えば、埼玉や千葉や神奈川といった東京との県境に住んでいる人はどうすればいいのか」と話す。東京都北区で“プレート非装着”で摘発された人が「私は荒川を越えた川口市の人間だ」と怒るような、ややこしい状況が出てくるだろう。