報道カメラマンもシリアで拘束されそうに…

2015年01月30日 07時00分

 2013年以降2回、イスラム国が“首都”とするシリア北部のラッカに取材で入った報道カメラマン横田徹氏(43)は、危うく拘束されそうになったことがあるという。

「表面上は穏やかそうに見えても恐ろしさがあった。生還できるかどうかは、もはや運だ」と横田氏。後藤さんについて「無事でいてほしい」と身を案じてきた。

 初めてシリアに入ったのは13年9月。米軍などが空爆作戦を展開する以前だった。

 取材中、イスラム国の前身組織に出頭を命じられる。ガイドらと訪ねると、全身黒ずくめの兵士8人に囲まれた。1時間ほどやりとりした後「すぐシリアから出ていけ」と命じられ、その日に出国した。後に、ガイドから「日本人を2000ドルで売らないか」と持ち掛けられたと聞き、背筋が凍った。

「あの時、既に外国人の誘拐も多く、自分が売り飛ばされて拘束されたとしても不思議はなかった。殺害予告の映像を見ていると、人質の顔が自分に重なる」

 イスラム国は昨年6月、イラク北部モスルなどを電撃制圧して世界に衝撃を与えた。「イスラム国の多くの兵士が自爆ベルトを身につけ、死ぬことを恐れない」

 イスラム国はますます過激さを増しているように感じるという。