【池袋暴走事故】飯塚幸三被告への禁錮5年判決に松永さん「前を向いて生きていくきっかけにはなる」

2021年09月02日 18時11分

判決後に会見を行った松永さん

 2019年に起きた池袋暴走事故で自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三被告(90)の判決公判が2日に東京地裁で開かれ、禁錮5年(求刑禁錮7年)が言い渡された。下津健司裁判長は「判決に納得するなら、責任と過失を認め、遺族に真摯に謝っていただきたい」と述べた。

 飯塚被告は無罪主張で、車の不具合を訴えていたが、判決では「車に異常は認められず、故障をうかがわせる事情も一切認められない」と退けられた。また、ブレーキペダルとアクセルペダルを飯塚被告が踏み間違えたことも認定された。

 公判後、事故で妻の真菜さんと娘の莉子ちゃんを亡くした松永拓也さんが記者会見を行い、「判決の瞬間、涙が出てきた。これで命が戻って来るならどんなにいいかとむなしさもあった。でも、判決は前を向いて生きていくきっかけにはなる」と語った。

 松永さんはブログを通じて飯塚被告に対して、「一審の判決が出たら、もう辞めにしませんか」とメッセージを送っていた。改めてこの日、「加害者が無罪主張をしたり、控訴したりすることは権利ですので尊重していることが大前提です」としながらも、「人と争っている私は2人が愛してくれた私ではない。あとは被告人が決めることだが、(控訴)してほしくない」と話した。

 飯塚被告の判断に注目が集まっている。

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