警視庁保安課は20日までに、売春防止法違反(周旋)の疑いで、全国21都道府県にデリバリーヘルス店を展開する「サンキューグループ」の創始者で会社役員の男(61)ら計21人を逮捕した。警視庁によると、容疑者らは、年間約4億円を売り上げていたという。数年前から「派遣されて来る女性が、インターネットに掲載されている写真とまったく似ていない」などの苦情が相次いでいた。

 逮捕容疑は、2014年5~10月、女性従業員をホテルやレンタルルームに派遣し、客に売春をあっせんした疑い。容疑者を含む18人が「売春店ではない」などと容疑を否認している。

 同グループは、ネットで女性従業員を募集し、全国の系列店に振り分け、格安サービスを売りに集客していた。

 風俗事情通は「ここは30分3900円という激安のうえ、ごっくん、イラマチオ、即尺、顔射、アナルファックの生中出しなどのオプションが無料。無料の中には、“精子付き手マン”というピルを服用しているコ限定のオプションもある」と指摘する。
 無料オプションがずいぶん過激だが、ピル服用というのは意味深だ。

「実は、精子付き手マン可能なコというのは、本番できるコということでもあるんです。そして、稼ぎたいデリ嬢が客にプラス料金で本番を持ちかけることがあったということです。売春周旋の疑いというのは、それが店の指示だったかどうかということでしょう」と同事情通。

 客としては安くて、過激なサービスがあるというのは、ありがたいはずだ。

 しかし、「ネットの写真と実物のデリ嬢が違いすぎるから、怒った客が“本番あり”を通報したようです。これだけ安くて無料オプションが多くても通報されるということは、すごいデリ嬢が来たということです」(同)。

 このような風俗店の摘発は、荒稼ぎしている店に対して、同業者のやっかみによる通報がきっかけになることが多い。しかし、今回は客からの苦情がきっかけになった珍しいパターンのようだ。