逮捕された“つまようじ少年”の浅はかさ

2015年01月21日 11時00分

 つまようじを菓子に刺したり、飲料を万引きしたりするような様子が動画サイトに相次いで投稿された問題で、コンビニへの侵入容疑で逮捕された東京都三鷹市の少年(19)が、逃走期間を3月までとし、必要経費の項目を記したような紙片を所持していたことが19日、警視庁への取材で分かった。

 警視庁の調べに対し、少年は「有名になりたかった」「逮捕されたくなかったのでこれまで万引きはしていない」などと供述している。同庁は動画を投稿しながら、長い期間逃走を続ける計画だったとみて調べている。

 警視庁によると、紙片には1月中旬~3月2日という期間が記され、交通費や食費といった項目が書かれていた。

 少年には、都内のスーパーで商品のパンを開封して棚に戻す動画を、1月上旬に投稿した疑いもある。店側が被害届を出しており、警視庁は偽計業務妨害の疑いで立件する方針。

 少年は18日朝、滋賀県内で発見された。警視庁は同日、万引きを装う動画を撮影するためコンビニに立ち入ったとして、建造物侵入の疑いで逮捕。19日、同容疑で東京地検立川支部に送検した。

 法曹関係者は「少年は警察に逮捕されても、『万引きしてない』と言い張ればセーフだと思っていたのだろうが、そうはいかなかった。建造物侵入容疑というのはこじ付けでしょうが、警察としては容疑者が逃走するのだから、とにかく身柄を拘束、つまり逮捕しなければいけなかった」と指摘する。

 警察がその気になれば、どんな容疑でも当てはめることができるということだ。

「チラシのポスティングでマンションの敷地内に入ること。訪問セールスや恋人が合鍵で忘れ物を取りに来ること。盗撮目的じゃなくても、階段でスマホをいじりながらスカートの女性の後ろを歩くこと。商品を買わずにコンビニでトイレの無断使用。あくまで警察が追いかけている容疑者ならば、これら程度でも逮捕される可能性はある」(同)

 何も容疑がないなら、こんなことで逮捕されることはまずないだろうが…。