米軍がサイバー攻撃被害…乗っ取り犯の正体は

2015年01月14日 16時00分

 米中央軍のツイッターやユーチューブの公式アカウントが12日、過激派イスラム国を名乗るハッカーに乗っ取られた。「サイバージハード(聖戦)」と宣言したハッカーは「米兵よ、気をつけろ」と警告し、米軍の内部資料とみられる文書をツイッター上に掲載した。


 中央軍は中東や中央アジアを管轄し、イラクやシリアのイスラム国の拠点に連日空爆を加える掃討作戦を展開中。アーネスト大統領報道官は、サイバー攻撃を「重大な問題ととらえている」と述べ、調査を進めていると語った。国防総省当局者はロイター通信に、安全保障上の脅威ではないと強調した。


 米国ではソニーの映画子会社が、北朝鮮の金正恩第1書記の暗殺を描いたコメディー映画の公開をめぐってサイバー攻撃を受けたばかり。米軍への攻撃が表面化するのは異例のことだ。


 中央軍のツイッターには北朝鮮や中国の戦力を分析した資料や、米軍高官らの連絡先が記された名簿が掲載され、ハッカーは「われわれはおまえだけでなく、妻や子供の全てを知っている」と脅した。いずれも米軍の内部文書とみられるが、機密文書は含まれていないもようだ。


 ユーチューブのアカウントにはイスラム国の活動を宣伝する動画がアップされた。中央軍はツイッターとユーチューブのアカウントを凍結した。


 中央軍はフロリダ州タンパに司令部を置く。過去には湾岸戦争、米同時多発テロに対するアフガニスタンでの対テロ戦争やイラク戦争などに携わった。湾岸戦争で「砂漠の嵐」作戦を率いて有名になった故ノーマン・シュワルツコフ氏も司令官を務めた。