新年早々、ゴミ収集車がゴロンとひっくり返った。5日午前11時ごろ、東京・江戸川区西葛西の交差点で、ワゴン車がゴミ収集車に突っ込む事故が起きた。


 警視庁葛西署によると、直進してきたゴミ収集車の右後部にワゴン車が追突。バランスを崩したゴミ収集車は左側面を下にするように路面に転がった。車体が進行方向と逆を向いていることから、衝撃の大きさがうかがえる。ゴミ収集車を運転していた40代の男性は右腕と右足に軽傷を負ったという。現場の交差点には信号がなかったが、ワゴン車側には一時停止の標識があった。


 住民によると「周辺には小中学校があって児童の往来が多いが、一時停止無視や駐車違反、制限速度の30キロを無視してぶっ飛ばす不届き者が少なくない。子供がいるので心配していた。特に今回の現場の目の前ではよく小学生の子供たちが遊んでいるので、誰もケガしなかったのは不幸中の幸い」という。


 葛西署は「双方ともそれほどスピードは出ていなかったにもかかわらず、ワゴン車がゴミ収集車の最後部に追突したことで、バランスを崩してしまったらしい。こんな事故は見たことがなく、大変珍しい。過失の割合については捜査中のため申し上げられない」としている。


 この日は新年初のごみ収集日。周辺では年末年始のゴミが山のように出ており、ゴミ収集車もいつもより多くのゴミを収集していたようだ。


 新年早々の横転事故はワゴン車の不注意の可能性が考えられるが、ゴミ収集車が普段より多くのゴミを積んでいたことも、バランスを崩しやすくなった遠因なのかもしれない。