伝統神事「蛙狩」は動物虐待…抗議受けた諏訪大社の言い分

2015年01月06日 11時00分

カエルの“気持ち”は…

 伝統神事が動物虐待!? 動物愛護団体の「全国動物ネットワーク」が、長野県の諏訪大社で室町時代から続くカエルを串刺しにする「蛙狩(かわずがり)」という伝統神事を動物虐待だとして、この神事の廃止を求めるよう要望を出している。

 同団体はHPで「冬眠中のカエルを掘り起こし、生きたまま串刺しにして『いけにえ』としています。串刺しは生き物の殺し方の中でも特に激痛を与えるものです。(中略)一般の人が、道端でカエルを生きたまま串刺しにして殺していたら、その人は危険な変質者そのもの」と記している。

 これまでも蛙狩の廃止やカエル形のぬいぐるみで代用するよう提案してきたが、諏訪大社が聞き入れないという。

 蛙狩は1年の五穀豊穣や狩猟の安全を祈願する神事で元日、白装束の氏子が諏訪大社の横を流れる御手洗川からカエルを見つけてきて、参拝客らの前で板ばさみにしたカエルを矢で串刺しにして神にお供えするという伝統行事。諏訪大社のHPによると、4月には五穀豊穣を祈って鹿肉や鹿の頭をお供えする行事もあるという。

 諏訪大社に抗議が来ているか確認すると、複数の動物愛護団体から抗議が来ている事実を認めた。諏訪大社は「今回から報道関係も地元メディアだけ許可しているんです。そういう団体の方が(動物虐待を)主張されるので。そういうことがなければいいんですが。太古の昔から続く伝統神事ですので。取材も受けません。蛙狩に来年来られても、取材は許可できません」と語った。