入管施設で死亡したスリランカ人女性の遺族が調査報告に怒り「誰が責任を取るのか」

2021年08月10日 23時48分

ウィシュマさんの遺影を置いて会見した妹のワヨミさん(左)とポールニマさん
ウィシュマさんの遺影を置いて会見した妹のワヨミさん(左)とポールニマさん

 名古屋出入国在留管理局の施設に収容され死亡したウィシュマ・サンダマリさん(当時33)の妹2人が10日、国会内で記者会見し、出入国在留管理庁が同日公表した調査報告書への怒りを爆発させた。

 今年3月、ウィシュマさんは収容されていた同出入国在留管理局で体調不良を訴えその後、死亡した。この日、当時の対応について調査を進めていた入管庁は最終報告書を公表した。

 それによるとウィシュマさんの死亡した日が休日だったため医療従事者が不在で、救急搬送などの対応を取る体制が不十分だったという。詳細な死因については「病死」と認められるが複数の要因が影響した可能性があり、特定は困難だと結論付けている。

 妹のワヨミさんは「死因が明らかにされていないのに、これが最終報告書といえるのでしょうか。お姉さんは入管の中で亡くなった。誰が責任を取るのか。こんな汚いことをするために(責任者たちは)入管に雇われているか。私はいじめだと思っています」と涙ながらに訴えた。

 同庁は遺族に対し12日にも報告書の説明やウィシュマさんが収容されていた際の様子が映った監視カメラの映像を公開する。

 ポールニマさんは「(入管に残っているウィシュマさんの)2週間分のビデオをすべて見せてもらえるよう(同庁に)求めたいです」と語った。

 会見に同席した遺族代理人の指宿昭一弁護士は、調査報告書を手に持ち「名古屋入管は収容者の生命、健康を守れる体制を有していません。収容する資格はありません」と批判した。

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