朝日新聞の慰安婦報道 第三者委員会「報告書」提出し会見

2014年12月22日 20時21分

 朝日新聞社の従軍慰安婦報道に関する第三者委員会の調査報告に関する記者会見が22日、都内で行われた。会見に先立ち、中込秀樹委員長(元名古屋高裁長官)から渡辺雅隆同社社長に報告書が手渡された。

 登壇前に渡辺社長は「記者の皆さんは、立ち上がったり手を高く上げたりしないでください!」と注意が促されるなど物々しい雰囲気で会見はスタート。

 渡辺社長が「慰安婦をめぐる一連の報道では、皆様にご迷惑とご心配をおかけし、改めて深くおわび申し上げます。報告書の内容を真摯に受け止め、改めるべき点は誠実に実行していきます。朝日新聞社を根底からつくりかえる覚悟で革新を進めることを約束します」と謝罪した。

 会見で中込委員長は9月の木村伊量前社長の謝罪会見内容とは異なる結論を導いたと報告。

 中込委員長は「検証記事に謝罪の言葉がない」と指摘した池上彰氏のコラムの掲載拒否に至った経緯について、「編集担当の判断に任せた」としていた「木村伊量前社長の説明とはだいぶ違う」と、語った。

 続けて「経営上の危機管理の観点から木村前社長がコラムの掲載に難色を示し、別のテーマでの書き換えや掲載中止などを検討させたが、編集部は『朝日側から依頼したテーマで、これまで内容に注文をつけないでやってきたこと、掲載をやめれば打ち切りは避けられず、池上コラムを握り潰したと批判はまぬがれない』と反論した」と結論付けた。

 調査委の田原総一朗氏は「(検証記事に)当初入っていた謝罪文言を外す判断をしたのは経営の最高責任者。編集部のスタッフが最高幹部と体を張った議論ができなかったことこそが朝日新聞の問題体質」と断罪した。