小保方氏 心身の状態が悪く会見欠席

2014年12月19日 16時00分

「小保方氏STAP再現できず」と報じた本紙19日付社会面

 理化学研究所の小保方晴子研究員(31)が11月末までの自身の検証実験でもSTAP細胞を作れなかったことが判明した18日、代理人を務める三木秀夫弁護士は大阪市内で報道陣を前に「小保方氏は現在もSTAP細胞があると考えていると思う」などと話した。同弁護士は「正確な公表が理研からあると思う。きちんと科学的な説明を聞いてもらうしかない」と語った。小保方氏と最近やりとりしたかどうかや、その内容についてはコメントしなかった。

「体調が悪いとの情報がある」との問いには「否定しない。そういう問題もあり、私からは今は何も言えない」と話した。

 理研側は19日午前、都内で「研究不正再発防止改革推進本部」の検証実験チームを率いる相沢慎一チームリーダーらが検証結果を発表するが、その場に小保方氏は出席しない。

「疲労が激しく、心身の状態が悪い」(理研)ためだという。

 同検証チームは、小保方氏の作製した細胞で約1600回の実験を繰り返したが、万能性は一度も確認できず、理研がSTAP細胞は事実上存在しないと判断する根拠の一つとなった。当の小保方氏も作製できなかったことから、理研は来年3月までの予定だった検証実験を終了する。

 小保方氏は7月に検証実験に加わり、万能細胞の目印となる遺伝子が働くと緑に光るように遺伝子操作したマウスの細胞で実験。細胞を酸性溶液に浸す論文にある手法や別の手法を48回試みたところ、緑に光り、万能性を持つ可能性のある細胞もできた。できた数は論文に記載された数より極めて少なかったという。この細胞を別のマウスの受精卵に注入し、細胞が混ざり合ったキメラマウスになれば万能性があると証明されるが、検証チームが細胞を1615個の受精卵に注入して実験しても、1回もキメラマウスの作製には成功しなかった。小保方氏は4月の会見で「200回以上作製に成功している」と述べていた。小保方氏以外の検証チームは8月の中間報告で、論文の手法通りに実験しても緑の光が確認できないとしていた。