山本さんの命奪った銃弾は中国製か

2012年08月29日 18時00分

 シリア北部アレッポで銃撃され亡くなったジャーナリスト山本美香さん(45)の遺体が帰国、警視庁が司法解剖した。その結果、頭部、頸部、足など9か所に弾痕が見つかった。

 

 警視庁は刑法の国外犯規定に基づき、殺人容疑で捜査している。弾痕から見て山本さんは、複数の方向から数人の兵士に撃たれたとみられる。

 

 これまでの報道では、銃撃戦に巻き込まれたとされていたが、政府軍とみられる兵士たちは、山本さんが日本人ジャーナリストと承知の上で狙い撃ちした可能性が高まったことを意味している。

 

 また、一連の報道でなぜか明らかにされていない問題が一つあった。それは山本さんの生命を奪った弾丸がいったい、どこの国で作られてシリアに持ち込まれたものかということだ。

 

 シリアの軍隊では旧ソ連製のAK47系の自動小銃を主力として使用している。しかしシリアは、この銃の弾薬を生産する能力を持っていない。

 

「弾薬を生産し、他国にまでも大量に輸出している国といったら旧ソ連であるロシアと、中国くらいしか存在しません」と話すのは軍事問題に詳しい国際ジャーナリストの南郷大氏。

 

 それはいったい、何を意味するのか? 8月11日に放送されたTBSの報道特集で反政府軍の兵士たちが奪った大量のAK47用弾薬が映し出されていた。「彼らは、中国最大の武器メーカー『中国北方工業公司』と印字されたカートンから、それらの弾薬を取り出していたのです。シリアで1年半以上も内戦が続いているのは、背後に弾薬をふんだんに供給する国が存在するからです」(南郷氏)

 

 国際社会は、紛争地帯に武器弾薬を供給しているのがいったい何者なのか、監視する必要がある。