ロシア「巨大発光体」はUFOか隕石か極秘実験か

2014年11月22日 11時00分

巨大な光が現れた場面(インターネットから)

 ロシアのスベルドロフスク領域エカテリンブルク近郊で14日午後5時40分ごろ、真っ暗な空に突如、オレンジ色の光が出現し、空全体が赤色と黄色に明るくなる現象が起きた。昨年2月に隕石落下で1600人が負傷した地点から約300キロだけに、地元住民や世界中のUFOマニアからは「隕石落下では」「UFOか」「ミサイル実験か」と不安の声が噴出。今夏、出現した巨大穴も含め、謎が深まっている。

 一連の現象はわずか14秒間の出来事だった。日が暮れて暗くなった空一面に大きな光が広がる。その後、光は次第に縮小し、消えた。

 だが、光が消える瞬間、異次元空間への入り口のような黒い穴が出現したようにも見える。多くの住民が目撃し、走行中の車のドライブレコーダーで撮影されたものがロシアのニュースで18日に公開された。その後、ネットで拡散され、日本を含め、世界中で話題になっている。

 世界中のUFOマニアたちの間では「隕石では?」「ロケットの打ち上げ失敗か」「人工衛星が墜落したのか」「核実験かも」「ミサイル実験だろう」「UFOのワープホールじゃないか」などと大騒動となった。

 ロシアの非常事態省は「周辺地域には、何も起きていない。被害も出ておらず、非常事態ではない」と否定したが、マニアからは「ロシア政府がわざわざコメントを出すのはおかしい。隠蔽したいような何かが起きたんだ」と陰謀説まで出ている。

 約300キロ離れたチェリャビンスク州の湖には昨年2月、巨大隕石が落下。4500棟の建物を損壊、1600人が重軽傷を負った。それだけに、隕石の可能性のほか、先ごろ日本で騒動になった火球が落下途中で爆発し、その光が空に広がっていた雲に反射したという説も取りざたされている。

 だが、オランダ流星学会のマルコ・ラングブレーク氏は隕石説や火球説をこう否定する。

「光が移動していないため、隕石ではないと思います。光は一点から広がり、同じ一点に集束して消えた。場所的に空中ではなく、地上で起きた火事や爆発が空の雲に反射したのでは」

 ロシアのローカルニュースによると、謎の光が起きた場所に近い、レジュの近郊にある古い化学工場で爆発事故があったという。これが光の原因だった可能性もある。

 ロシアといえば今年7月、シベリア北西部のヤマル半島に突如巨大な穴が出現し、騒動となった。穴は直径70メートルで、底も見えず深さは不明。その後も周辺で同様の2つの穴も発見された。ネット上では「この世の終わりか」とも騒がれた。

 近隣住民からは「隕石らしきものが落下した痕跡」や「まず煙が見え、次に明るい光が見えた」という証言もあったが、真偽は不明。アンティパユタという村の近くで見つかった穴は直径15メートルで深さは不明。

 ノソクという村で発見された穴は直径は約4メートル、深さは60メートル~100メートルとみられる。

 現場をヘリコプターで視察した地区議会議員は「穴の外側には土があり、地下爆発の結果、噴き出されたもののように見えます」と話した。

 北磁極が関連しているとの見方もある。米・スミソニアン学術協会によると「2005年時点でカナダのエルズミーア島の西方の地点だった北磁極は北西へ動いており、50年後にはシベリアになる」という。地球上の磁場の中心である磁極が急速に移動すると、電子機器が異常を起こし、磁場を利用して生きる生物は方向感覚を失う。地球規模の気候変動に影響を及ぼすとされる。

 オーストラリアのシドニー・モーニング・ヘラルド紙は「永久凍土が地球温暖化によって解け出し、氷に含まれるガスが塩や砂と混合したことで爆発性の化学反応を起こした可能性が高い」との極地学者の見解を紹介。ロシアの科学調査隊が調査を続けている。

 UFO、隕石、極秘実験――。真相は何なのだろうか。

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