83歳老人が販売した「戦前わいせつ写真」の“価値”

2014年11月20日 19時00分

 高倉健さんの訃報で列島が悲しみにくれる中、同い年のおじいちゃんが何と、戦前のものとみられるわいせつ写真を売ったとして捕まった。わいせつ図画有償頒布目的所持の疑いで、警視庁蒲田署に18日までに逮捕されたのは、無職の柴田康容疑者(やすじ=83)。ネットオークションで、大正や昭和初期に撮られたとみられるわいせつ画像を販売していたという。いったいどんな写真だったのか。

 肉付きのいい女性が裸で寝そべる。M字開脚で局部を見せつける。柴田容疑者が売っていたわいせつ画像は、セピア色やモノクロでかなり時代を感じさせるものだった。

「インターネット・ホットラインセンター」がサイバーパトロール中に発見し、警察に情報提供したことで発覚。16日に警察が容疑者宅を家宅捜索し、18枚のわいせつ写真が見つかったことで御用となった。

 柴田容疑者は、都内のアパートで70代の妻と暮らしていた。職を転々としたためか年金を受給しておらず、生活保護を受けていた。「生活の足しにしたかった」と容疑を認める供述をしているように、生活に困り果て、2009年2月から趣味で集めていた骨董品をネットオークションに出し利益を得ていた。

「息子がパソコンやデジカメの使い方を教えていた。それで被疑者は甲冑など骨董品を売るようになった。ほかの人が出品している物の中で、わいせつな写真が落札されているのを見つけて『お金になるのかな』と思い至った」(蒲田署副署長)

 それまでわいせつ写真を持っていなかった柴田容疑者だが、09年12月に東京・有楽町で開かれた骨董市で裸の写真を見つけ購入。これらの写真をデジカメで複製したものを主に3~5枚セットで出品し、1件あたり約2000円で落札されていた。約5年で約300人に販売し、60万円ほど稼いだという。妻は知らなかった。

 柴田容疑者は出品する際に「春画写真」「骨董」「珍品」「研究材料」といったあおり文句を付けていた。局部を十円玉で隠した上で紹介するなど、“見せてはいけないもの”との認識はあったようだ。もっともモロ見えの画像なのに隠していないものもあり、若干いいかげんな面も。

 同署によると18枚1セットを落札した人が「がっかりしました。落札するんじゃなかった」と低評価のコメントを残したこともあったという。一体、どんな内容なのか。

「戦前の写真で、大正か昭和かは判断できていない。あぜ道で農作業着を着てセックスしている写真や、わらでできた笠みたいなものをかぶった女性がお尻を出すとか、場所がお墓だったり木造民家の廊下だったり。(正常位で)後ろから結合部分を撮ったものもある。盗撮ではなくモデルを使って撮影したもの。芸術的価値? それは分からない」(同)

 柴田容疑者が使っていたのと同じオークションアカウントがネット上に残っている。過去に売った春画写真を見てみると、資料的価値があるというより、やや露骨なエロ。すべてが戦前のものかは疑問も浮かぶ。

 生活に困ってやったというが、近所の評判はあらぬ方へ。同じアパートに住む男性は「こんなスケベなじいさんだったんですか。うわ~驚きだなあ」。近所の雑貨店店主は「ずいぶんハイテクだけど、戦前のわいせつ写真ってすごいね」などと、完全にエロい人になってしまった。

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