セウォル号船長に懲役36年判決 韓国巨大ネット掲示板の反応は?

2014年11月12日 20時00分

 韓国の旅客船セウォル号沈没事故で、光州地裁は11日、乗客を救助せずに船を脱出したとして殺人罪などに問われた船長イ・ジュンソク被告(69)について、殺人罪は認めず、遺棄致死罪などで懲役36年(求刑死刑)の判決を言い渡した。

 負傷した同僚を見捨てて逃げたとして殺人罪に問われた機関長パク・キホ被告(54)については同罪を認めて懲役30年を、ほかの乗組員13人には遺棄致死罪などで懲役20~5年を言い渡した。

 イ被告は一貫して殺意は否定し、乗客救助を怠ったことを認めて謝罪していた。検察は控訴する方針。

 判決によるとセウォル号は4月16日、南西部珍島沖で、過積載などで復原性が低下した状態で急旋回し沈没。修学旅行中の高校生ら295人が死亡し、9人が行方不明となっている。

 行方不明者の捜索について李柱栄海洋水産相はこの日をもって打ち切る方針を発表。「船内壁面が崩壊するなど危険な状態。冬も近づき、海上の条件も悪化している」などと、これ以上の捜索が困難だと説明した。

 セウォル号沈没事故の一つの区切りとなったこの日、韓国のインターネット巨大掲示板「日刊ベストストア(イルベ)」には、「もっと早く打ち切るべきだった。潜水士や消防士、海軍が10人近く(捜索で)亡くなった。この人たちには家族はいないのか?」「巨額を支出して追悼公園なんて造らなくていいから」などと辛らつな書き込みが目立った。

 イルベをめぐっては5月に、セウォル号沈没事故での失踪者家族をゾンビと表現して「ゾンビを捕まえたら商品券あげます」などと、現場に行って不明者家族の写真を収めることをあおった書き込みをした男(52)が不拘束立件されている。

 また、9月6日には事故犠牲者遺族らが補償金などを定めた特別法の制定を要求して、光化門広場でハンガーストライキを決行していた遺族の前で、イルベ会員約100人がピザやハンバーガー、のり巻きなどを暴食して挑発するなど問題行動が指摘されていた。