“女性蔑視”ナンパの伝道師の来日に猛反発

2014年11月12日 11時00分

ブランク氏の入国拒否の署名を集めているサイト(インターネットから)

“ナンパの伝道師”の来日に猛反発――。世界各地で女性のナンパ方法をレクチャーする「リアル・ソーシャル・ダイナミクス」(RSD)の主宰者の米国人ジュリアン・ブランク氏が、今月中旬の来日を予定している。女性蔑視のナンパ方法には世界中から抗議が殺到し、3万5000を超す入国拒否の署名が集まる大騒動に発展した。

“デートコーチ”を自称するブランク氏は、米国やヨーロッパ、オーストラリアなど世界各地でもてない男にナンパ術を指南するRSDを主宰している。セミナーの一つである「ブートキャンプ」では、心理学・社会学に精通した講師も加わり、声の掛け方からバーやショッピングモールなど、さまざまな場所に応じたナンパ方法を3日間にわたって、徹底指導している。

 料金は2500ドル(約28万円)と高額にもかかわらず、毎週末には世界中のどこかの都市でセミナーが開催される盛況ぶり。もてない男性に女心を教えて、恋愛の駆け引きを指南する「ナンパ塾」自体は日本でも珍しくない。しかし、ブランク氏には性差別やアジア人蔑視、DVともとられかねない言動がみられ、非難が殺到しているのだ。

 ネット上で100万回以上再生され、物議を醸しているのは、東京向けとみられるセミナーを紹介した動画だ。

「TOKYOでのナンパ術はハメるだけ。日本の女には優しくしろという常識もあるけど東京は、白人の男ならどんなやり方でもOK」「ピカチュウのTシャツを着て、ピカチュウとかポケモンとか言ってればいい」「夢みたいだよ、こんな適当なナンパは」などと東京での女性攻略はいとも簡単だと力説する。

 さらに自身の体験談を披露し、「街で女の頭をつかんで、股間に押し付ければいい」と、クラブや路上でブランク氏が無理やり日本人女性の顔を股間にうずめさせて、喜ぶ様子を掲載。ほかにもコンビニ店員をハグして、クビ元にキスするなどやりたい放題だ。

 この女性をもてあそぶナンパ術にネット上で怒りが集まった。今月上旬にオーストラリアでのセミナーでは、反対派が抗議運動を展開し、会場を貸していたホテルをキャンセルさせ、ブランク氏も国外退去を余儀なくされた。抗議運動は世界に拡大中で、今月中旬の来日を阻止するべく3万5000通を超える署名が集まり、10日には法務省入国管理局に提出されたという。

 一方でブランク氏の蛮行を助長させた“風紀の乱れ”も指摘される。

 六本木事情通は「六本木を中心に都内には、外国人男性をターゲットにした日本人や韓国人女性が訪れる有名なクラブやバーがある。外資系証券・商社マンや旅行者の間で、ナンパスポットは、“Meet Market”(出会いの場)と呼ばれるが、日本の女性はすぐにヤレるから“Meat Market”(肉市場)との隠語で、バカにされている。女性の方が積極的に外国人男性の股間をまさぐって“狩り”をする光景も珍しくない」と語る。とはいえ、ブランク氏のナンパ術は、女性の首をいったん絞めるという手荒な手法があり、暴行・傷害罪に問われてもおかしくない内容も含んでいる。

 抗議署名を集めている主宰者側は、ブランク氏が来日した場合、セミナー会場の使用差し止めや街中や店内で暴挙に出ないよう行動監視していくという。