リベリアから帰国の男性は陰性も…まだ続くエボラショック

2014年11月09日 11時00分

 エボラ出血熱が流行している西アフリカ・リベリアから帰国後に発熱した東京都の60代男性が、検査の結果、陰性だったことが分かった。厚生労働省が8日午前に発表した。男性は仕事で数週間ほどリベリアに滞在。10月26日に出国し、今月4日に羽田空港から帰国していた。

 羽田空港の検疫所では異常はなかったが、6日夜に発熱。38・9度となり、7日午前に町田市内の診療所で診察を受けた。その後、国立国際医療研究センターに搬送され、咽頭炎と診断された。国立感染症研究所の血液検査の結果、エボラウイルスは検出されず、陰性と判定。熱が下がり次第、男性は退院する。

 これで一件落着とはいかない。大阪ではギニア国籍の20代女性がまだ検査待ちなのだ。女性は6日にエボラ出血熱が流行しているギニアを出国し、7日午後5時前に関西国際空港に到着。検疫所で38度前後の発熱が確認され、感染が疑われている。

 女性はりんくう総合医療センターで熱帯熱マラリアと診断されたが、まだ分からない。8日昼過ぎに国立感染症研究所の検査結果が出る予定だ。

 相次ぐ感染疑惑で日本国内はエボラショックに襲われた。ギニア人女性のケースは空港で対応できたが、60代男性は空港では分からなかっただけでなく、一般の病院で診察。厚労省はギニア、リベリア、シエラレオネに滞在した人に対して、発熱があった場合は一般の医療機関ではなく保健所や検疫所に連絡するよう呼びかけていた。塩崎恭久厚労相(64)は「ご本人から話を聞いて、反省をしながら次に備えたい」と苦い顔。

 世界保健機関(WHO)によると、エボラ出血熱の感染者は疑いを含め、4日までに1万3268人に達し、うち4960人が死亡。ギニア、リベリア、シエラレオネの3か国が特に深刻な状況だという。