「特定屋」に御用心! SNSから個人情報を特定されないために気を付けることとは

2021年06月14日 11時30分

電車で盗み見されることもある(写真はイメージ)

 最近、大手メディアで取り上げられて話題になっているのが「特定屋」の存在だ。まったく知らない人からSNSに連絡があったり、教えていないのに住所が何者かに把握されていたりすることがあるという。その背後で「特定屋」が動いている可能性がある。こうしたことは意外に身近にあるかもしれない。

 NHKや読売新聞の報道によると、「特定屋」とは依頼を受けて誰かの住所などの情報を割り出すことを請け負っている人たちのことだという。確かにツイッターで検索すると、特定を仕事にしているアカウントが見つかる。住所や電話番号、SNSのアカウントなどが特定の対象になっていた。相場は数千円と高くない。

 仕事にしていなくても特定を趣味にしている人はいる。アラフィフの男性会社員は「私はSNSを使って若い女性とよくつながるんです。私のプロフィルはオジサンの時もあれば男子高校生の時もあるし、女性に成りすますアカウントもあります。とにかく対象人物の投稿をよくチェックするのです」と話した。

 住所の特定につながるのは写真だ。「景色の特徴から自宅が分かったことがあります。特にインスタのストーリー機能は、消えちゃうからと油断して、うかつな写真を載せがちです」(前出の男性)。写真の背景やSNSの書き込み内容から普段の行動範囲も推定できるという。

 だいたいの住所が分かったら本人にそれとなく伝えて、自分優位の関係性に持っていく。「住所を知られているという負い目からか、こちらの言うことを聞いてくれます。何を聞くかですか? 私は個人的な趣味でエッチな質問をするのですが、ほかの女の子の情報も聞きます。特定は特定を生むんです。一人の女の子から、その子とSNSでつながっているほかの女の子の特定もできることがあります」(同)

 電車の中でスマホを操作している若い女性のスマホ画面を盗み見てSNSアカウントを把握し、特定していくこともあるという。「満員電車なら余裕でスマホをのぞけます」(同)というから気を付けねばならない。

 これらの話からどうすればいいのかを考えないといけない。よく言われるように自宅や居場所が分かるような写真をSNSにアップしないことが何よりも大事だろう。

 ITに詳しいライターは「あえてフェイク、ウソ情報を交ぜるのもいい。『近所のお店に来ました』とまったく近所ではないところの写真を載せるとか」と指摘した。

 現実社会で人の往来が激しい場所で「私の名前は〇〇です。今日はどこどこのお店でなになにを食べました」と大声で叫ぶ人はいないだろう。SNSで自分のプライベートを書き込むということは、ネット上でそのようなことをやっているに等しい。ネットは“公共の場所”だという意識が必要だ。