ノーモア「矢ガモ」 ボーガンが銃刀法の規制対象に

2021年06月09日 11時30分

1993年の「矢ガモ」騒動はボーガンによる犯行だった

 ボーガンが規制対象に加わった。

 8日、衆院本会議が行われ、ボーガンを規制対象とする改正銃刀法が可決、成立した。所持は許可制とし、違反した場合は3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられる。来年3月までに施行の予定。

 人の生命に危険を及ぼす威力を持つボーガンが規制対象となり、用途は射撃競技や動物麻酔などに限られる。目的外使用の罰則は不法所持と同じ。18歳未満やアルコール依存症患者などは不許可とする18項目の欠格事項も設けた。

 所持は都道府県公安委員会発行の許可証が必要となり、原則として講習を義務付け、3年ごとに更新する。既に所有している場合は施行から半年以内に許可申請するか、廃棄する。

 ボーガンはクロスボウとも呼ばれ、専用の矢を弦により発射する“武器”。これまでに、ボーガンを使った事件が多発していた。

 代表的なのは1993年に話題となった「矢ガモ」だ。東京都の石神井川で何者かによってボーガンの矢で射られたオナガガモが見つかった。その後、上野動物園によって保護され、矢が摘出された。

 殺傷事件も起きた。2020年、兵庫県宝塚市の住宅で男女4人がボーガンで襲われ、3人が死亡。逮捕されたのは被害者の家族だった。

 同事件の後、手口をまねた犯行が神戸市で行われ、自宅で寝ていた夫の頭部をめがけてボーガンを放ち、矢が命中しなかったために首を包丁で切り付けて殺害しようとした妻が逮捕された。

 こうした事件がありながら、ボーガンはインターネットで誰でも購入できるようになっていた。

 ようやく銃刀法の規制対象となるが、邪悪な人による“駆け込み”購入がないことを願いたい。

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