CIAと日本の外交官が繁華街で“合同訓練”

2014年10月31日 11時00分

 先日、警視庁と米連邦捜査局(FBI)が初の合同訓練を実施した。ドラマや映画によく出てくるFBIと日本の警察の“合体”に胸がときめくミステリーファンもいるだろうが、実はすでに米のスパイ機関「CIA」が日本の外交官とタッグを組んでいるというのだ。本紙は元外交官から証言を得た。

 警視庁は20日、東京・大手町の薬局で、爆発物の原料になりうる薬品の購入を想定したテロ対策訓練を行った。訓練には警察庁で研修中のFBI特別捜査官2人も参加、薬品を買い求める不審者役を務めた。

 塩酸や硫酸などは爆発物作製に使われ、テロ兵器に転用可能だ。警視庁は2020年の東京五輪に向けて爆発物対策を強化する方針で、客への使用目的の確認を薬局に呼びかけている。

 訓練では捜査官が購入者として訪れ、大量の塩酸とアセトンを注文。目的を「車の整備」と答えた。店員は在庫がないことを伝えて、連絡先を記すよう求め、退店後に警視庁に報告した。

 警視庁の訓練にFBI捜査官が参加するのは初めてのことだという。海外ドラマなどによく登場するため、FBIの存在を知っている人もいるだろう。だが、ミステリーファンが好きなのは、対外的に情報収集・諜報(ちょうほう)活動を行うスパイが所属する機関である米中央情報局(CIA)のほうだろう。世界で最も有名な諜報機関であるCIAが、なんと日本の外交官たちに教育をしているという。

 元外交官A氏は「日本は対外的に攻めのスパイ活動をしませんが、諸外国に散らばる外交官たちは外国のスパイたちからターゲットにされます。自衛の手段が必要になる」と語る。

 米国は友好国の日本とは一部で情報を共有している。日本の外交官から情報漏えいでもあれば、米国にとってもデメリットがある。そこでCIAは“情報のプロ”として日本の外交官を秘密裏に指導しているのだ。

「私が受けたレッスンは、『外国のスパイに尾行された』という状況で、尾行をまくための手段についての実地訓練でした。東京の某繁華街で、私はCIAの女性とペアを組んで行動。CIAのスパイたちが我々を尾行しているので、自分で考えて追っ手から姿を隠して逃げ切るのです」と明かす。

 A氏は訓練を振り返る。「ゲイのハッテン場として知られる、ある映画館に入りました。そこでは、昼間からピンク映画が放映されています。スパイらしき人間の目が届かなくなったと判断したところで、別の出入り口から逃げました」

 訓練終了後、スパイは「暗がりに入って姿をくらませるのは良い。そして、外国人はなじみのない場所に入るのにちゅうちょする。君の判断は良かった」と評価したという。

 ほかにも敵国のスパイによるハニートラップへの注意など、指導は多岐にわたったという。もし、外国人がキョロキョロと人を探しているなら、訓練で指導中のCIAのスパイかもしれない。

 

ピックアップ