「LINE乗っ取り詐欺」新手口は中国から直接脅迫電話

2014年10月26日 09時00分

 LINE乗っ取り詐欺に新しいバージョンが出てきた。これまで多くの人がだまされた乗っ取りは(1)不正ログインしたIDで知人になりすます(2)「大至急、コンビニで電子マネーのプリペイドカード5万円を買って」などとメッセージを送る(3)購入させたカードのコードの写真をメッセージで送らせ、電子マネーの金額をだまし取る――という手口だ。

 だが、この手口があまりに広がりすぎたため、だまされる人は減少。そこで出てきた新バージョンのLINE乗っ取り詐欺の手口はこうだ。犯人が不正ログインしたIDで知人になりすまし「アプリが開けないんだけど、代わりに開いてみてくれる?」というメッセージを送ってくる。メッセージにはURLが添付されており、アクセスしてしまうと、即座にアドレス帳、画像などのスマホデータがすべて盗まれてしまうというもの。

 さらに悪質なのがURLにアクセスしてしまった被害者のスマホに登録された電話番号やアドレス、保存されていた画像がLINEメッセージとして送られてくる。そして「100万円払わないとばらまくぞ」と脅迫メッセージが送られてくるというのだ。被害関係者は「犯人は直接、脅迫電話までしてきます。その電話番号は中国からで、犯人は流ちょうな日本語で話してたそうです。コンビニでカードを買ってという手口よりも、疑いを持ちにくいので悪質です。すでに何人も被害者が出ています」と語る。

 詐欺研究家の野島茂朗氏はこう指摘する。「今やLINEのデータを吸い上げて浮気履歴を集めるアプリもある時代。最近は対話相手だけに拘束される電話よりも、LINEで複数の友人知人と同時進行で会話する若者が増えています。今の若者はいちいち電話で裏取りをせず、緊急の時しか電話を使わないようなスタンスですから詐取するには効率良い手口」

 最終的な対策は「安易にデジタルに依存しないことしかありません」ということだ。