女性客にわいせつな行為をしたとして、和歌山県警御坊署は8日までに、有田川町の柔道整復師・山崎博晃容疑者(44)を準強制わいせつ容疑で逮捕した。

 今年5月、自身経営の御坊市内の整骨院で、腰痛治療のために訪れた10代後半の女性に対して治療だと偽り、ベッドに寝かせて、わいせつな行為をした疑い。“治療法”は荒唐無稽。女性の膣内に指を挿入するものだという。

「腕の良い先生がいる」との情報を聞きつけた女性は、5月13日夕方に来院。施術されるベッドはカーテンで仕切られていて、ある程度は密室状態だ。

 最初は女性をうつぶせにして腰のマッサージをしていた山崎容疑者は、あおむけになるように指示。「こんな治療法があるが、やってみないか?」と差し向け、渋々同意した女性の下半身の衣服と下着を下げて、指を陰部に挿入した。AVのような激しいものではなかったそうだが、女性の中で指を一定時間動かしたという。

 その日はそれで終了。17日に女性は再び来院する。だが、同様の挿入行為が行われたため、さすがに「おかしい」と感じ同日被害届を提出した。

 山崎容疑者は、警察の調べに「治療するための方法だった」などと容疑を否認しているという。1度目の治療で効果があったから、女性は2度も来院したのだろうか。

 警察が腰痛に詳しい医師に“わいせつ治療”の効能を聞き取りしたところ「そんな治療はない。腰痛には効かない」との証言を得たという。同署幹部は「他の女性から被害の相談は出てないが、余罪があると見て捜査を進める」とコメントした。