北朝鮮現地ルポ 美女軍団とレスラー未知との遭遇

2014年08月30日 16時00分

万寿台芸術団の公演の舞台に立った藤田和之(左)とボブ・サップ

【平壌29日発】美女軍団現る。IGF総帥で次世代の党のアントニオ猪木氏(71=参議院議員)によるプロレス大会の取材で北朝鮮入りしている本紙を含めた報道陣が29日、専属ガイドの案内で観光地めぐりをした。金日成国家主席が生まれた「万景台の生家」を皮切りに、5か所を訪れた。平壌とは一体、どんな街なのか。


 午前9時に宿泊先のホテルをバスで出発したが、市内は人の往来が激しい。ただ、どこか外国メディアに向けて平壌市民が行動しているような感もある。


「金正恩元帥の温かい導きのもとに」(ガイド)昨年できたばかりのプール施設の入り口には、ビーチを背にした金正日総書記の立像がお出迎え。プールでは100人以上の老若男女が水泳やウオータースライダーを楽しんでいた。北朝鮮は週休2日の日本と違って、週休1日とガイドは言っていたが、平日の朝からこのにぎわい。施設内の飲食店店員は「1日に1000人以上がこの飲食店を利用します。私も日常的にプールに来ます」と話した。


 夕方には東平壌劇場で「万寿台芸術団」の公演を見学。美人が多く、いわゆる「美女軍団」だ。猪木氏らIGF選手も楽しんだ。合唱や民謡、ダンス、ポップソング調の曲も披露。軽快なメロディーに乗せて、金正日総書記をたたえる歌詞が歌われるのは興味深い。


 公演後、客として来た平壌市民の男性に感想を聞くと、「この公演を通じて日本や世界各国と我が人民が協力して、プロレス大会を立派に飾ろうという意味が込められていた」と興奮した様子で話した。


 まだ平壌市民の素顔は見えてこないが、プロレス大会では違った一面を見せてくれるのか。