デング熱 ダンス練習中に蚊に刺された?

2014年08月30日 11時00分

 東京・代々木公園で3人がデング熱に感染した可能性があることが28日、分かった。東京都は同日、3人が蚊に刺されて感染したとみられる同公園で蚊の駆除を行った。

 今回の感染は27日、埼玉県在住の女性(10代)で表面化。女性は海外渡航歴はなく、国内でのデング熱感染例は69年ぶりと報じられたばかりだった。翌28日にはこの女性と同じ学校に通う20代女性と20代男性の感染が確認された。いずれも代々木公園で8月初旬から週3回ほど、学園祭に向けたダンスの練習を行っていた。

 デング熱は蚊が媒介するウイルス感染症で、ヒトからヒトへの感染はない。高熱や頭痛、関節痛などを発症し、多くは回復するが、まれに重症化して死に至るケースもある。浜田篤郎・東京医大教授は「今後も散発的に感染者が出るかもしれない」と話す。夏休みを海外で過ごし、帰国する人も多いからだ。だが「一度に大量の患者が入ってこない限り国内で大きな流行は起きない」と冷静な対応を呼び掛けた。

 国立国際医療研究センター病院の藤谷好弘医師(感染症内科)も「インフルエンザのように急速に広がるウイルスではない」と強調する。感染しても半数は発症せず、重症化するのは発症者の約1%で「死亡するのはさらにまれ」。過剰に気にする必要はなさそうだ。それでもできるだけ感染は避けたい。国立感染症研究所の小林睦生名誉所員によると、蚊は公園や神社仏閣、一戸建て住宅の庭など木がある場所に多くいる。水たまりは蚊の幼虫が育つ場所なので、放置しないことが大切だ。やむを得ず近づく場合には、長袖や長ズボンを着用し、虫よけ剤を使うべきだと指摘している。