立憲民主党(枝野幸男代表)は21日、衆議院比例代表近畿ブロック選出の長尾秀樹衆院議員(69)が、新型コロナウイルス感染症の陽性が判明したと発表した。

 同党によると、長尾氏は20日に議員会館で執務中37・7度の発熱があることに気付いて議員宿舎に戻った。その後、都内のクリニックを受診しPCR検査を受け、議員宿舎で休養を取っていた。

 一夜明けて発熱は治まったが陽性の連絡を受けて衆議院に報告。現在は都内の病院に入院している。

 長尾氏と接触した秘書はPCR検査受診中。保健所からは同居する家族のみ濃厚接触者と認定されて現在、自宅待機中。議員会館事務所は、衆議院のコロナ対策室が消毒した。事務所は一旦閉鎖し、秘書の検査結果を受けて開所するか検討するという。

 国会議員の感染者12人目。立民議員のコロナ感染者は、小川淳也衆院議員(50)、53歳で急逝した故羽田雄一郎に続いて3人目となった。

 この日、都内では感染力が強いとされる変異株「N501Y」に98人が感染しているのを確認。永田町では動揺が走っている。

 野党議員秘書は「国会周辺は人の往来が激しいです。みなさん注意を払って仕事をしいますが、安心できない状況です。感染者はこれからも増えるかもしれません」と話した。