東京、大阪に3度目の緊急事態宣言発令の危機 野党は「ツケがまわった」と菅首相を批判

2021年04月20日 21時24分

立民・福山幹事長

 菅義偉首相(72)が東京都や大阪府で3度目の緊急事態宣言を発令するか否かをめぐり、難しい政治判断が迫られている。

 永田町では「早ければ大阪府への緊急事態宣言の発令を23日に出すのではないか」「東京都と同時の可能性がある」という情報が飛び交っている。

 3月24日に緊急事態宣言を解除してから、わずか1か月。再び発令を出す見通しとなったことに、野党は「判断に大きな誤りがあった」と菅首相を厳しく批判した。

 立民・福山哲郎幹事長は20日の会見で「我々は解除が早い、リバウンドの状況が必ず起こると、何度も警鐘を鳴らした。何の軸も示さず、ガイドラインもあやふやなまま、政治的な思惑のまま、恣意的に緊急事態宣言を出したツケが回ってきているのだと思います」と語った。

 安住淳国対委員長は次の緊急事態宣言が3度目になることについて「『仏の顔も三度まで』という言葉があるが、『国民の我慢も三度まで』です。限界にきているのではないか」と指摘した。

 さらに立民は、新型コロナウイルス対策の最前線に立つ厚労省で先月下旬、厚生労働省老健局の職員23人が銀座で行った宴会参加者のうち、新たに5人の感染が明らかになったことを問題にしている。

「本人たちは大丈夫だと思って深夜まで宴会に及んだと思いますが、結果的に感染が広がった。菅政権はこうした状況を国民に示すことで、信頼を地に落としたとしかいいようがありません。遺憾だと思っています」(福山氏)

 なぜ菅首相は緊急事態宣言の発令に慎重な姿勢を示し〝先延ばし〟するのか。

 野党議員からは「3度目の緊急事態宣言は考えていなかったのではないか。発令すれば自民党内から菅降ろしが始まるのを恐れている可能性があります」の声が上がっている。

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