まんだらけ「万引き犯の素顔公開ドタキャン」で非難ごうごう

2014年08月13日 16時00分

万引き犯の顔写真公開中止を発表した「まんだらけ」のホームページ

 漫画やアニメなどの書籍・グッズを販売・買い取りする「まんだらけ」が13日、万引きを働いた犯人の画像公開を予告していた騒動で、警察からの要請を理由に公開をドタキャンした。

 まんだらけは今月4日に東京・中野店で野村トーイ製の鉄人28号のブリキ(25万円相当)を万引きされる被害に遭った。中野署に被害届を出すと同時に、ネット上や店舗内で犯人の防犯カメラ映像を公開し、1週間以内(12日まで)に返却がない場合は顔写真のモザイクを外して、素顔をさらすとしていた。

 警察当局や報道機関でない店側による容疑者の顔写真掲載は、名誉毀損や脅迫罪にあたる可能性があり、物議を醸した。中野署は捜査に支障をきたすとして、画像の公開を取りやめるように指導し、それでもまんだらけ側は「返却なき場合は、13日0時に弊社ホームページにて公開の予定で進めている」と強気な姿勢を崩していなかった。

 ところが、13日になって、HP上で更新されたのは「警視庁の要請により顔写真の全面公開は中止する」との文章だった。ネット上では“祭り”といわれる注目のニュースとなり、午前0時を過ぎるとアクセス殺到で、サーバーがダウンするほどだったが、拍子抜けとなる結末に「まんだらけの売名行為か」「公開する気がないなら0時まで引っ張る必要がなかっただろ」と非難ごうごうだった。

「まんだらけ側は容疑者に訴えられるリスクよりも画像公開で他の万引きも抑止する効果を狙っていたのでしょう。ただ東証マザーズ上場の企業がそんな強硬姿勢をとれば、影響が計り知れない。中止は賢明な判断」(警察関係者)

 万引き被害はまんだらけに限らず、他の店でも死活問題で頭を悩ましている。まんだらけが素顔公開に踏み切っていれば、警察に頼らない“私刑”による対策が前例となり、他でも続出する可能性があった。

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