笹井氏 10日ほど前に“予兆”

2014年08月07日 07時00分

笹井氏のしょうすい状態を報じた4月10日付の本紙記事

 取材に応じた理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB=神戸市)の竹市雅俊センター長(70)も“予兆”を感じていたことを明かした。

 10日ほど前から自殺した笹井芳樹副センター長(52)の様子がおかしいことを同氏の研究室に所属する複数のメンバーが竹市氏に連絡していたという。

「研究のディスカッションが成立しないときがあった」(竹市氏)と、笹井氏が精神的に非常に追い込まれていたことを明かした。

 因果関係は定かではないが、10日ほど前はNHKスペシャルの放送日(27日)と重なっている。竹市氏は「この死のきっかけは思い当たりません」としたが、NHKスペシャルの影響があったのではないかと聞くと「それは彼個人に聞いてみないと、分からないですね」と、今となっては確認する術はないものの、否定する材料もないため、言葉を濁した。

 テレビといえば、NHKだけでなく、バラエティー番組の「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系)などでも、笹井氏や小保方氏を笑いのネタにしていた。茅野院長は「自殺をするというのは平常心ではない。そういうこともあって追い詰められたのは間違いない。今回の自殺の引き金は決して一つではなく、さまざまな要因が重なったのでしょう」と分析している。